S047日新撰想擬の朝鮮 にっしんせんそう もどきのちょうせん
明治廿八年八月廿九日印刷
仝年九月一日出版
臨写印刷兼發行者 長谷川其吉 日本橋區小傅馬町◯◯◯十七番地(招き猫か)
役者名があるのでまず歌舞伎の外題である。 「擬」は「ぎ、もどき、なぞらえる」と読み、意味は 「まねた、実物になぞらえた、実物によく似た」などであるが「にっしんせんそうもどきのちょうせん」が語呂としてはあうようだ。役者名が多数ちりばめられている一方、軍艦の名前には当時の劇場の名が冠されている。
以下、役者名と劇場名を補足してみる。( )内は筆者補足。
右図:猿之助(市川) 翫太郎(中村) 中むら福助 尾上菊五郎 荒次郎(市川) 左文治 八百蔵(市川) 市川團十郎 明治艦(明治座) 粂代 左キ蔵(市川) 蟹十郎(尾上) 小半次(市川) 舛蔵(市川) 雷蔵(市川) 雛助(嵐 あらしひなすけ) 芝翫(中村)
中図:東京市村号(市村座) 歌舞伎号(歌舞伎座) 市川左團次 三嵜号(三崎座) 柳盛号(柳盛座) 寡七? 扇蔵(西川) 左イ次 和好 納子(沢村 さわむらとっし)
左図:真砂艦(真砂座) 新盛丸(新盛座) 常盤号(常盤座ときわざ) 菊四郎(尾上) 幸蔵(尾上) 勝雀 馬十(大谷) 媛松(ひめまつ) 尾上松助 多美丸 高福 和歌うら(磯崎和歌浦か?) 片岡市蔵 福円 八百三郎 梅雀 市川九蔵(三代目) 齊女太郎 仲蔵(中村)
静岡県立中央図書館での分類は
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