079 大日本ト清國ト両軍平城激戰之圖 内務省検閲許可
明治二十七年九月 日印刷
同年仝月 日発行
臨寫印刷兼発行者 片田長次郎 東京市浅草区茅町一丁目二番地
松本彫甚
右図 野津少将
片田長治郎 出版 明治27年
画面をクリックすれば拡大画像をご覧頂けます。
細部を見るにはこちらからどうぞ。別画面が開きます。
少し時間がかかります。
多分、同じ日に刷られたか、少なくとも最初の刷りの工程の中の近い所で制作された物と思われる。というのも、版自体は全く変わっていないし違いが認められる色の変化にしてもほとんど変わっていないからである。078と079の違いを列記すると、
1、078の方が全体に墨が濃い。その結果、078では日本軍の将校の黒い軍服の金色のモールの表現がつぶれている。逆に清兵の軍服の模様はくっきりとしている。
2、078の炎の色は中心部が深紅である。079の場合オレンジ色が強い。
3、中景の大地の色が078は茶色、079は濃緑になっている。
4、制作時の違いではないが、078の版元情報は切断されて不完全である。
以上のような違いがある。