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H019根津砲兵大尉飯田海軍大尉 

 

吟光 印(下手横好)                  函館市中央図書館 蔵

 

出版情報は不明

 

根津砲兵大尉 飯田海軍大尉

旅順攻撃ノ際軍司令官ハ陸海軍ノ連絡ヲ通センカ為メ或ハ海上颱風ニ逢ヒ或ハ闇夜渓谷ニ落チ屢々危險ヲ冒シ其任務ヲ全フシ誠ニ軍人ノ本分ナラスヤ

 

函館市中央図書館による分類は以下の通り

タイトル 根津砲兵大尉飯田海軍大尉
内容説明  
著者 安達 吟光/画
出版者  
出版年月  
ページ数 3枚続
サイズ 35×25cm
請求記号 EE721.8アタ
資料番号 1114234030

 このページの画像は函館市中央図書館のデジタルデータを利用して構成している。

 

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国会図書館とスミソニアン博物館フリーアサックラーギャラリーに異版あり

『根津砲兵大尉飯田海軍大尉』比較

所蔵館

国立国会図書館

函館市中央図書館

FREER+SACKLER GALLERIES

全体のコントラスト

普通

濃い

薄い

薄墨と薄い灰色だが、かなり控えめ

墨と濃い灰色で強く表現

薄墨と薄い灰色(白に近くなる)

軍服の細部や拳銃の表現

一番際立っている

際立っているがつぶれ気味

普通

白手袋をつけている様子

はっきりわかる

わかりにくい

はっきりわかる

雨や飛沫の白

左図のみ僅かにある、弱い

弱い

強い

シミ・汚れなど

少ない

多少あるが気にならない

ただし黄ばんでいる

少ない

函館市中央図書館版はやはりコントラストが強く、フリーアサックラーコレクション版は細部の表現が細やかに残っている。バランスとしては国会図書館版がいちばん良いようだ。保存状態によるものか、デジタル化にあたっての撮影条件の相違なのかは定かでない。ただ、全体を眺めた場合、細部の表現力よりは、コントラストの強さによって劇的な感じが強調されていると言わざるを得ない。嵐の中で母艦から上陸する2名の将校の行く手に立ち込める暗雲、、、といった感じは、どうしても、函館版に強く現れている。

他の版と比べるとフリーアサックラーコレクション版の左図と中図の背景のつながりがぎこちない。もしかすると左図のみ別の版からの流用かもしれない。


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