H006神國名誉奇談
明治廿七年 月 日印刷
仝年仝月 日発行 臨写
印刷兼発行者 澤久次郎 東京市日本橋区馬喰町二丁目一番地
彫工垂?
樺山中将か神助なりと云時一読あり 海洋島大海戦の前に二羽の鳩我艦隊の上を飛翔し居るを見る者有 又激戦の最中に一羽の鷹高千穂艦の檣上畄りて(とどまりて)動かず 戰終りて後 我水兵之を捕へて天覧に供したりとか 亦厳島神社の使者ハ鴉なりとか巷の説あり 故に広島地方ハ特にからすの多かりしが征清の軍起てより不思義にも其影も見ず ◯す清兵の伏所にハ鴉群居よし 我兵は之を以て一のしらせ同様に為居れりとか 然し偶然の事なるが抑も(そもそも)神國の奇旲豈空言ならんや 是一の奇話と云可し
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国会版「023 神國名誉奇談」では上部のトリミングが大きいので囲み記事の菊の装飾の印象が薄いが、函館版でははっきりと鮮やかである。
国会版は全体のコントラスト弱いが函館版は強い。墨の色もそれに応じて濃くなっている。旗や船の喫水線などの赤が朱色と紅くらいの違いはあるものの大きな違いとはいえない。
また、アジア歴史資料センター・大英図書館共同インターネット特別展「描かれた日清戦争 錦絵・年画と公文書」でもこの画が紹介されている。大英図書館蔵のパブリックドメインなので、こちらも下記に並べさせていただく。
大英図書館の情報は以下の通り
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