早稲田大学の古典籍データベースを見ると永島福太郎で文章を書いている例が5件(注釈1)ある。その中で、「鹿児島戦記.後編/永島福太郎 録;永島孟斎 画(歌川芳虎)」は全10集の絵入りの本であるが、シリーズタイトルは絵本 鹿児島戦記・東京書肆 青盛堂版
となっており、発行者の個人名はない。後編は各冊16頁に仕立てられ、すべてが絵入りの文章(墨刷り)に色刷りの表紙がついた体裁となっている。全部、永島福太郎録・加賀吉板・永島孟斎画となっており、弟子の文章に師匠が絵をつけたようだ。常識的に考えて、師匠の作画期は弟子は孟斎を名乗っておらず、福太郎という名前で活動していたのだろう。
注釈1
開化一口ばなし / 永島福太郎 編著
[開化一口ばなし]. 初号/ 永島福太郎 録 ; 竹林舎虎重 述
開化新作度々逸. 1,3-4 / 永島福太郎 著 ; 永島辰五郎 編輯・画
鹿兒島戦争日記. [前],後編 / 櫻齋 [編] (歌川房種、辻岡文助)
鹿児島戦記. 後編 / 永島福太郎 録 ; 永島孟齋 畫(歌川芳虎)
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