静岡県立中央図書館の画題は「清国敗走軍器分捕之図」とあるが、正しくは「清軍敗走軍器分捕之圖」である。 このページの画像は静岡県立中央図書館のデジタルデータを利用して構成している。また、データに関しては東京大学史料編纂所錦絵データベースを参考にした。
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上の図が国会図書館蔵「051清軍敗走軍器分捕之圖」である。下の図は当ページの作品。
比較してみると大きな違いは背景の山のグラデーションとその山の木々の枝の墨である。静岡の方が細やかに注意深く仕上げている印象がある。軍服のモールなどの細かい模様も静岡版の方がくっきりとよく残っている。特に異なっているのは捕虜の清兵の服の色で、国会の方が濃い色になっており、後刷りの時に際立たせようとしたのかもしれない。