2015年
6月
23日
火
左側に作られた凱旋門の中で出迎える朝鮮の政治家は國王使・李允用、機務處員 鄭敬源とある。
李允用(1854~1939)は李氏朝鮮末期の親日派の政治家。李完用の兄。
鄭敬源(ジョンギョンウォン 1851〜1898)は 李氏朝鮮末期の中央官僚で東学党の乱が勃発すると湖西宣撫使となる。甲午改革で軍國機務處の会議員に選出され、続いて金弘集内閣の法務協辦となった。「峽遊日記」の著作が有る。
参考 「大河の釣り人」http://www.geocities.jp/nkks437758/kn_b4.html#danshaku4
http://www.dbpia.co.kr/Journal/ArticleDetail/3229504
http://www.yuniljung.com/man/kyungwon.htm#요약
2015年
6月
15日
月
1894年7月29日の戦いを画題にした錦絵である。宣戦布告が8月1日なので、4日前の7月25日の豊島沖海戦と最初の陸戦である成歓の戦いを機に日清戦争が始まったと言っていいだろう。指揮をとる大嶋少将の五代目の子孫に現総理大臣安倍晋三がいる。
2015年
6月
05日
金
大英図書館に異版が所蔵されている。大きな違いは無いが、色味の違いがあった。特筆すべきは左図欄外にあった出版情報で、静岡県立中央図書館版ではトリミングされ欠落している情報が残っていた。
明治廿七年十月 日印刷
仝年十月 日発行
臨写印刷兼発行者 古橋新之助 日本橋区両國元柳町一番地
次の戦果を待ち構えて準備怠りない版元の商魂が垣間見えるような日付でもある。
比較した色の感じは以下の通りである。
2015年
6月
04日
木
「S040大日本大勝利九連城没落之圖」静岡県立中央図書館蔵を追加した。
絵師は延重とサインがあるがどのような人物だったか詳細は不明である。延の文字からすると、周延の門人かもしれない。版元の情報は絵師のサインの下にあるバレンのデザインの中に書かれている。御届印が無いので発行年月日が不明だが、九連城の戦いは1894年10月26日なので1894年の11月から翌年の頭にかけての作品と考えられる。鴨緑江をわたって、初めて中国本土に侵攻・占領した戦いである。