D128台湾三景之内基隆之雨
臺灣三景之内基隆之雨
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囲みの中はにこやかに合奏する4人、そして、急に降り出した雨に、釣りを切り上げた二人の男。こののどかな風景画は厳密には戦争錦絵とはいえないだろう。この作品は「錦絵帖」としておそらく収集者自身の手によって合本されたもののうちの一枚だ。「時代かがみ(53枚)」「皇国二十四功(25枚)」「社会幻灯百撰百笑(12枚)」などと共にまとめられているのだが、前後に日清戦争錦絵が存在しているのと小林清親の作品という事で、参考作品として取り上げたい。
基隆(キールン)は台北北部の港町。日清戦争後は日本の手で整備され軍港としての機能も併せ持つ都市として発展し、現在でも台湾の貿易・物流の重要拠点である。